ホ~リデイ オ~ ホリデイ~♪
かのミッシェルポルナレフの愛の休日である。
yamameboyさんが初めて買ったレコードがこれだったとか?
プッ!
秋田こまちのまだ青い稲穂の田んぼを窓を開け黒髪をたなびかせ
疾走していると、今年も夏休みが来たんだ~
あんな会社でもいて良かったと思えてきて、白い縁のサングラス
をかけて休日を楽しむポルナレフに自分が重なってしまった、ああ。
助手席にはブロンドの彼女が乗っていれば良いのだが、あいにく
8日分のパンツ、Tシャツ、靴下、後部座席もリールやフライボックス
が入ったバッグがパンパンに膨れて置いてあるので、旅先でもし
ロマンスがあっても、ギャルがヒッチハイクをしていても
乗せてあげられない状態なのである。
妄想はこの位にして、9日間休みがあれば、北海道や海外も考え
られるが、自分はありったけのロッドとリールを積んで、川の
規模や気分でお道具を、取っかえ引っかえしながら釣りがしたい
のである、それも中部や北陸ではなく東北が良いのだ。
初日、11時に出発、ゆっくり東北道を北上する。
今日のイブはどこでやろうか?そうだ雫石水系のアソコにしよう
盛岡南インターを下りる頃は日は西に沈みかけていた。
完全に日が沈む前にポイントに到着する事ができた、一番
大きい淵の横でライズを待つ。
こんな山奥でイブニングする奴も居ないと思うのでさぞ良い思い
が出来ると思い熊やオバケの恐怖心も薄らいでいた。
7時をまわった頃からライズがはじまったが、アブも凄く
落ち着いて釣りが出来ない。
一つ8寸をとる、次のライズにフライを投げるが反応しない。
パッチに付いていた10番のマドラーを投げるとすぐ喰ってきた。
これが良く引きいきなり尺1寸のイワナだ。
この後もまだライズはあったが、さすがに怖くなり速足で斜面を
上り車まで戻った。
自分の思惑が的中したので満足だったが、写真が撮れなかったのが
悔やまれる。
一度盛岡まで下り、4号を北上、沼宮内で右に折れ夜のうちに
葛巻町に入る。
あくる朝この道に沿って流れる馬淵川の支流ではじめる。
この川、魚影は濃いのだが居る場所と居ない場所でムラがある。
数年前は中流部で全くダメ!今年は上流部に入る事にする。
すぐにライズがありイワナと思っていたのにヤマメである、
それも8寸9寸と良型で居そうな場所からは殆ど反応があった。
イワナをいれ20程釣り、顔と首筋を川の水で洗い、朝飯を食べ
川から上がったがこの辺の農家の殆どが牛を飼っていたのだ。
そういえば車を止めた場所も牧草地だった。
ひえ~~。
イブは本流の馬淵川でと決めていた。
4年前に来た時も日没まで魚っ気が全くなく、釣り上っても
何の反応もない。
相変わらずアブがうるさいが一番良さそうなトロ場の傍に座り日没を
待つ。
やはり7時過ぎ、小物のライズから始まり良型もライズをし始めた。
結果はイワナの9寸が一番大きく、ヤマメは8寸20程釣りこの日
は終了。
また夜のうちに安代に向かう。
安代と言えば安比川、この川特に釣れる訳ではないが、フラットで
フライ向き。しかい長いチャラ瀬がダラダラ続き距離を歩く割に
数が伸びない。一発大物を願って堰堤、深みを丁寧に流すが
8寸止まり。
大岩の祠にお参りし水をいただき、つり橋を渡り戻る。
IMAGE|a0203841_1411582.jpg|201108/14/41/|mid|580|435#]
昼から支流でイワナ釣り、前回と同じ場所から入るが、木が
なぎ倒されていて、クモの巣も手伝ってとても釣りどころではないが
何とか一つかけたがこれもヤマメだ。前回はみなイワナだったのに、
温暖化のせいなのか?
遅い昼メシで入った食堂で宮古や沿岸部に大雨警報が出ている
事を知った。
秋田に逃げよう!
分水嶺を超え秋田に入った。
K氏に電話を入れこれから向かう事をしらせた。
K氏には何本かロッドの修理とグリップの変更でお願いしてある、
サマーズ734マイルドテーパーのギャリソングリップを先の
細めのパンプキンに頼んでおいたのがどうなっているか楽しみだ。
イブはK氏と何か所か廻るがやはりいつものアソコに決定!
自分の提案でヤブコギはせず対岸の斜面を下り川を渡りポイント
に到着。
大汗をかかずに済んだのだが、いつになってもライズは始まらず
今回初めての完ボで終わる。
あのヤマメは何処に行ってしまったのだろう?
次ぐ日忘れられない一日。
いつもの有力コースからはじめるが、いきなり9寸!渇水で魚が
神経質になっているものと思っていたが、逆に浅い深いが
はっきりしていて、ポイントもわかりやすく遡行も楽ときている。
またすぐ9寸追加!このコースは人家の裏手を通してもらう感じ
で気が引けるが実績のある場所
、
どだ~~釣れたきゃ~~!
後ろから声がかかる.
あ、またあのじっちゃんだ。オラこの前ここで60センチのニジマス
を手で捕まえたんだど~ と来る度、人が通る度話して聞かせる
ので結構有名人である。その記事は新聞にも載って皆知っている。
いつまで経っても話が終わらないので釣りを始めるがもう一つ
8寸追加!ホントに釣れるんじゃな~とブツブツ言って帰っていった。
その上の淵の流れ込みでライズ発見、ちぎっては投げちぎっては投げ
その模様は渋谷センセか岩井センセになった様な気がして楽しいの
何のって、バラシが全く無いのにも驚いた。
結局尺は出なかったものの9寸2本8寸8本と楽しい楽しい
釣りができた、8月だというのに信じられない。
車に戻り休んでいるとK氏から電話が入り、支流にイワナを釣りに行こうと
言う事になった。
谷に下りる前、爆弾塩むすびと家で採れたというキューリをご馳走になる
アメリカならサンドウイッチなのだろうが、これでいいのだ。
柔らかく握った秋田こまちは美味しかった~
こちらが、みちのくのアロナー柏山氏である。
専業のバンブーロッドメーカーでアクション、仕上がりのセンスはピカイチ!
仕事への真摯な態度もうかがえる。
細かい仕様などにも相談にのってくれる、考えていた方は
1本如何でしょうか?
最初は反応が無かった支流も釣り上って行くうち居そうなポイント
から良型が釣れる様になったが、アブの猛攻に退散。
イブは柏山氏推薦のポイント!
長い瀬が続く開けた場所だ、明るいうち柏山氏が良いのを釣るも後が続かず
結局イブもパッとせず終了。
あくる朝、昨日の上流のポイントで2匹目のドジョウを狙うも
そんなに甘くは無く8寸を2匹釣った後、日も高くなった9時半
ヤナギの下を流すと、30センチ程前方にフライを迎えに来る
格好で襲いかかったヤマメは9寸!
シムローをキュンキュンさせてやっとネットにおさまった。
その夜から風雨が強くなりみるみるうちに川は濁流になり
いつものラーメン屋で天気に文句を言いつつこの川を後にした。
次ぐ日最初の雫石まで戻るが、あの穏やかな清流は怒涛の様に
荒れ狂い沢内村に逃れる。
和賀川の支流でいくつか出たが何かイマイチだ。
少々下ると 真昼温泉の看板。
こういうのが良いんだよね~昼下がりの真昼温泉は誰も居ず
のんびり入る事ができた。
夕方にになり温泉の横を流れる本内川を釣り上る。
ナメ底のこの川の水は19度。
イワナは居なさそうだが、ヤマメならなんとかなるか?
始めるとすぐ28の綺麗なヤマメだしかし後が全く続かずこの日
はおしまい。
その夜一気に子吉まで下るが増水で先行者もあり
松の木峠を越え雄勝町へ、この町は雄物川の上流部で有名な役内川も
流れている。
yamameboyさんに電話で状況を教えてもらうが、透明度や名人に
叩かれているのでかなり難しいとの見解だ。
では本流はさけ水量が無く人がヤラなさそうな支流を選ぶ。
しばらくやるが無反応、魚影薄くない?この川?
どうにか7寸2本を出し完ボはま逃れた。
お昼は秋の宮温泉の中の食堂でラーメン350円とかつ丼550円を
いただく。
元気なじいちゃん、ばあちゃんで切り盛りしていたが、出前が忙しい
らしい。味はともかくこの値段は凄い。
さてイブである。
名人はイブはやらないらしいが、よそ者はそんな事は言ってられない、
ここぞと思う大場所で迎える事にした。
案の定7時過ぎからライズが始まり尺超えが食いつくも
ハズレ、次は合わせ切れという失態を2回もしてしまった。
言い訳も有るのだが、今まで一番凄い量のアブに襲われ、出ている
部分すべてをかじられる始末!アブには慣れている自分もこれには
まいった。
また夜のうちに13号線を南下、山形は飯豊の北面まできた。
最終日やろうと思っていた玉川は水が流れておらず、超渇水気味
東北でも上と下ではこうも違うもんだと思った。
東北道が混み始めているらしい、早めに帰ろう~
飯豊町の手の子の駅の近くに いわはなや と言う食堂がある
何を食べても美味しいが、自分のオススメはモツ炒め定食だ
もう釣りは充分だったがこれ目当てに来たといっても良い位だ。
昼時はめちゃ混む。
2000キロを走り贅沢な釣り旅が終わろうとしている。
また月曜からはイヤ~な毎日が待っていると思うと
帰りたくもなくなるが まぁ 仕方あるまい。
クエッ!クエッ!